2018-03-13 開かぬ朝顔 鏡の中の月へ 詩 読まれなくても全く構わない カプリ・チャコール、を吸いながら、今宵の月に、酔いしれる僕。美酒は暗黒。 何もかも、血肉とさせる、あの日々を、願わくば、もう一度。 帰れぬ二人。常夜の裂け目。もう二度と、戻らぬ過去よ、私を殺せ。 血で血を洗う、恋文の、熱と氷に、赤子と骸、蘇る。 愛の遊戯に、耽る白猫。愛の狭間に、堕ちる花片、虚空の目覚め。 私は祈る。私のために。吐きながら、血を吐きながら、ふと笑う。 もう一度、笑い合おうと、呻き去る、私の中の、夜の朝顔。