TH.Another Room

学生時代に書いた文芸作品をアップしています。

読まれなくても全く構わない

開かぬ朝顔

カプリ・チャコール、を吸いながら、今宵の月に、酔いしれる僕。美酒は暗黒。 何もかも、血肉とさせる、あの日々を、願わくば、もう一度。 帰れぬ二人。常夜の裂け目。もう二度と、戻らぬ過去よ、私を殺せ。 血で血を洗う、恋文の、熱と氷に、赤子と骸、蘇る…

実は虚無についての語りでもある

専門学校時代に、ちっぽけな苦楽を共にした、私の同期生たちのことを思い出し、ふと思ったことを書き綴ってみた。 今のところ同期生たちの中で、おそらく最も暇人である(最悪、生活に困窮してお先真っ暗になったら、独りで積極的に餓死すりゃいいじゃないと…

瞳の中の道化師

本作は自殺した友人から訳あって著作権を譲り受けた短編小説。 誤字脱字を修正する以外の添削は行っていない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「道化師は何故笑う?」 1 私の両親は、幼子でも解るほど下衆な人間だ…