TH.Another Room

学生時代に書いた文芸作品をアップしています。

宮子さんへ推奨!

瞳の中の道化師

本作は自殺した友人から訳あって著作権を譲り受けた短編小説。 誤字脱字を修正する以外の添削は行っていない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「道化師は何故笑う?」 1 私の両親は、幼子でも解るほど下衆な人間だ…

地獄

「ぼくは君のことを忘れるべきなのだろうか。それとも、いつまでも友達だと思っている方が、君は喜んでくれるのだろうか」 『1』 去年の十月上旬に知人から連絡を受けて知った。同じ年の九月に、親友のYが自殺したことを。自宅で首をナイフで切り裂いて、…

自殺者の冒険

0 「この怪奇なる文章データについて」 これは今から一年前に自殺した、とある少年によって創られた物語。 私は、この陰鬱で摩訶不思議な物語の作者とは、全く無縁の他人だ。たまたま彼の自殺する現場を最初に目撃して、彼が最期まで大切そうに抱えていた大…

しあわせの国

君はぼくらの姿を見つけたのか? ははは。びっくりしただろう。ぼくらは君と目を合わせることができてすごくうれしいよ。今日は一段と爽やかな青空だね。ほら、空に花も咲いている。君はぼくらの声が聞こえるようだから、ぼくらのことを教えてあげよう。 ぼ…

子ぎつねと天使

ぼくはきつねの男の子。ある日火縄銃で撃たれて死んだんだ。つまり今ぼくは幽霊。おなかがすいてたから、人間が釣った魚を盗んじゃって、怒った釣り人に殺されたんだ。 ぼくは人間の男の子と一緒の家に住んでいたんだ。いっぱい油揚げをくれたから、ぼくはあ…

白の王国

前書き。この作品は私の処女作です。書き始めの頃は、どのような文章だったのかを見せるために、あえて細やかな添削は施していないので、もしかすると一部に語弊があるかもしれません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…